寒さは幸せの象徴〜高架下のつららに思う〜
w'AND illustration代表の佐藤祐輔です。
昨日、2月17日の午前中はとても寒かったですね。
買い物に出かけたとき、とてもおおきなつららを見つけました。
家の近くを総武線が走っています。
その高架下に長さ40cm以上はあるような、とても長いつららができていました。
23区内でもこんなに立派なつららができるのだな、と感心したものです。
寒いとなかなか外には出たくありませんよね。
買い物にいった先は想像以上に人出がありませんでした。
この寒さでみんな外に出てこないんじゃないか、なんて。
けれど、私にとっては「寒い」ということが「幸せ」に結びついているのです。
私は宮城県仙台市の出身です。
東京に比べると寒さは厳しいし、雪も多いです。
小学生のころは学校の校庭が一面まっしろになるほどに積もりました。
雪合戦したり雪だるまを作ったり。
最近ではめっきり雪が減って、雪だるまも作りにくくなっているようですが。
当時は小さな木造の家に家族4人で暮らしていました。
こども部屋を別に用意してありましたが、畳敷きの居間がいちばん落ち着く場所でした。
冬になると、居間に灯油ストーブを出します。
昔ながらの四角いストーブです。
雪合戦をして冷たくかじかんだ手をストーブにかざすと、ちりちりとこそばゆい感覚とともに、だんだんと暖まってきます。
天板におでんの鍋がのっていると、その良い匂いにわくわくしつつ、つまみぐいの誘惑に駆られたものでした。
鍋からたちのぼる湯気はやがて窓ガラスにつき、結露します。
窓枠は木製でしたので、水分がたれてくるとほんのり木の匂いがただよってきます。
窓から見える外は真っ白で、大粒の雪が降り続いています。
きっと寒いことでしょう。
けれど、家の中はあたたかく、食べるものも用意してあります。
これはとても幸せな状況です。
だから、厳しい寒さがやってくると、私は幸せな気持ちを感じるのです。