w'ANDのつれづれノート

w'AND illustration代表の佐藤祐輔が考える絵のこと、仕事のこと、社会のこと・・・そんなことを日々つづっていきます。

お金の超初心者がお金の勉強をするのに使ったサイト3つ+本4冊

w'AND illustration代表の佐藤祐輔です。

恥ずかしながら、これまでお金についてほとんど知りませんでした。
ほんの少し、株式投資、外貨預金、純金積み立てについて自分でやってみた程度です。
会社員をしていればお金は毎月入ってきますし、税金についても考える必要がほとんどありません。
「いかに売上げをあげるか?」は考えても、「そもそもお金ってどういう仕組みなの?」を知る機会はほとんどないように思います。

事業を立ち上げるに際してやったことのひとつが「お金の勉強」でした。
それも「そもそもお金とはなんぞや?」という根本的なところからです。

World Economic Forum visits New York Stock Exchange to mark International Women’s Day 2012World Economic Forum visits New York Stock Exchange to mark International Women’s Day 2012 / World Economic Forum

私はお金に対して良いイメージをもっていませんでした。
「お金は汚いもの、お金儲けは悪いこと」というイメージです。
だから、お金の話はなるべく避けてきました。
その結果、お金について知る機会がほとんどなかったのです。

けれど、事業をする上でお金の話は避けて通ることができません。
そこでまず、「そもそもお金って何なの?」を知るところから始めました。

そもそも「お金」とは何なのか?

まずはお金の歴史を概観できるサイトから。

お金の発生とその役割の変遷が非常に手際よくまとめられています。
1時間もかからずに読み切れる分量なので、お金の歴史について概観するのに適しています。本に比べるとはしょられているところが多いですが、本を読む前の基礎知識として知っておくには十分です。

実は「やる夫と学ぶ○○」のシリーズが好きです。
2ちゃんねる発なので玉石混淆ではありますが、ときどき目を見張るようなものがあるからです。

次は本を2冊ご紹介します。

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書

お金の成り立ちとその歴史を学んだ後は、お金の仕組みについて勉強します。

ひとつは池上彰さんの本。お金の歴史の他、銀行、株式、保険、税金、とお金の仕組みについて分かりやすく解説されています。
もうひとつはアメリカの高校生向けにかかれた経済の教科書です。池上さんの本と重なるところも多いですが、こちらは主にパーソナルファイナンス、つまり消費者の目線からの経済が描かれています。池上さんの本を読んで基礎知識をつけた後で読むとより分かりやすいでしょう。

経済や政治、社会問題についてはまず池上彰さんの本を読むことにしています。
基礎的な知識をわかりやすく丁寧に解説しているからです。
池上彰の本は基礎的すぎていまさら読まなくても良い」という批判も聞かれますが、私のような超初心者にとっては非常にありがたい本をたくさん書かれています。

 

経済的に考えるために

お金に関する基礎知識は「やる夫が儲けるようです」三部作とご紹介した2冊の本で網羅できると思います。
次に、ここまでで学んだ基礎知識をどのように使うか、を学びます。

この本では、人の意思決定メカニズムをインセンティブと因果関係の観点から考えます。
「イイ男は結婚しているか?」や「成果主義によって生産性は向上したか?」などの身近な、でも興味をそそられる話題を取り上げ、それを「経済学的な」視点から考えていきます。もちろん、人の行動は経済だけで決まるものではありません。けれども、多くの行動が経済学的な観点から説明できることも事実です。このような視点をもつことも、お金を学んでいく上で必要と考えます。

 

「数字をどのように使うか」という本で、お金や経済に関する本ではありません。
が、お金が数字で表現される以上、数字を使えること、それにだまされないことは重要です。数字の見せ方や切り取り方によっては悪いものを良く見せることもできてしまいます。
数字にだまされないことは、経済活動を行う上で必須だと思います。

 

現実への応用

ここまででお金や経済の基礎知識とその扱い方を学んできました。
最後にそれを現実に応用していきます。

またまたやる夫シリーズからです。
経済用語がふんだんに登場してくるので、ここまで学んできたことが実際の経済政策としてどのように使われているのか、を学ぶことができます。
ここではバブル崩壊から失われた10年の過程とその際になされた経済政策が描かれています。
バブル崩壊後、政府もさまざまな経済対策を打っています。経済回復のためのセオリー通りだったのですが、それがことごとくうまくいかなかった、未曾有の事態だったことが分かります。

 

もうひとつ、比較的新しいところでやる夫シリーズからリーマンショック以降の話です。

サブプライムローン問題からEU経済を危機に陥れたギリシア経済破綻にいたる経過を分かりやすく解説してくれています。バブル崩壊は主に日本国内の問題でしたが、リーマンショック以降は国際経済が舞台になります。より広い視点で経済を見ていくのにはちょうどいい課題でしょう。

 

以上、私がお金と経済について学ぶにあたって使ったサイトと本のご紹介でした。
少しでもみなさまのご参考になれば幸いです。